「今日は雨だから花粉症がひどい」「湿疹やニキビがひどくなるのは蒸れてるからかな」…こんな方いらっしゃいませんか?
湿気の多い日にアレルギー症状が強くでてしまう理由とその対策についてまとめてみましょう。
目次
湿気がふえる雨の日にアレルギーがひどくなるのはナゼ?

雨上がりには雨が花粉を洗い流してくれそうなイメージですが、実はそれだけではないのです。
湿度が高くなると上空に浮かんでいる花粉が水分を含んで重くなり、地表の近くまで降りてきます。
そこに雨が降ると濡れた花粉の粒は砕け、さらに細かい粒子に分かれてしまいます。そしてそれらは鼻やのどを通り抜け気管支や肺にまで入り込みやすくなります。
こうして鼻や喉の粘膜で起こるアレルギー反応に加えて、炎症が原因のぜん息にまで症状が悪化してしまうことがあるのです。
痒みや湿疹などの肌トラブルが起きる原因について考えてみましょう。
雑菌
ひとつには湿度が高くなると雑菌が増えやすいことがあげられます。
余分な皮脂があるとそれを栄養にして、雑菌が肌の上で増え過ぎてしまいます。
肌を守る大切なはたらきをする菌もありますが、バランスをくずし増え過ぎた雑菌はニキビや皮膚炎の原因になるといわれています。
ダニやカビ
湿気を好むダニやカビの発生が起こりやすくなるのも原因のひとつです。
ダニは直接刺されるトラブルだけでなく、死がいや糞などに触れたり吸い込んでしまうことでアレルギー反応を引き起こします。
カビは湿気を好み空気中に胞子を漂わせて増えていきます。こちらも同じくアレルギーの原因物質となります。
アレルギー症状を抑えるための対策は?
前述したアレルギー症状を出さないために、どういった対策が最適なのかご紹介していきます!
掃除機・空気清浄機
一番手軽に予防する方法はこまめに掃除機をかけることです。
カビはほこりの中にいることが多いので、まずは原因物質が増えにくい環境を目指しましょう。
掃除機ではとりきれない花粉やハウスダストに対しては空気清浄機を利用するのがおすすめです。
空気清浄機は吸引力・フィルターの性能・お手入れのしやすさなどを考慮して、それぞれのライフスタイルにあったものを選んでくださいね。
湿度を下げる
次に湿度を下げる工夫についてまとめてみます。
空気の動きがないところには湿気がたまりやすくなるので、サーキュレーターで循環させてみましょう。
また、換気扇を回したり窓を少し開けるなどして空気を入れ替えることも重要です。
雨の日でも換気をする方が屋内の湿度は下げられます。空気の入口と出口を意識して2カ所上、吹き込まない程度にあければ短時間でも効果的です。
除湿機やエアコンの除湿機能も便利ですね。
私自身、除湿機のタンクにたまった水をみて「こんなに?!」とびっくりしたことがあります。
除湿をおこなうときに注意することは、換気扇を止め窓も閉めできるだけ密閉しておくことです。
サーキュレーターや扇風機で循環させることは効果がありますが、外から湿度の高い空気を入れてしまってはいつまでも湿度が下がりませんからね。
特に注意したいアレルギー症状とは?

アレルギー症状のなかでも特に注意が必要と思われるのは、長く続く「咳」だと思われます。
先ほどご紹介したとおり、吸い込んでしまった細かい原因物質が気管支や肺にまで届いてしまったことでぜん息になってしまうケースがあります。
気管支でアレルギー反応が起こると、空気のとおり道が狭くなってしまいとても息がしにくくなります。
喉からゼーゼーやヒューヒューいった、いつもとちがう音がしたら早めに専門医を受診してくださいね。
まとめ
最近、気圧が低くなるとアレルギーの症状を引き起こすヒスタミンという物質が、からだの中に増えることがわかってきました。
雨の日に治ったはずのキズがじわじわと痛んだりするのも、それが原因であるともいわれています。
原因になるものがなくても、からだの中は外の気圧の変化にあわせようと“パニック状態”ってことなんですね。
天気の悪い日は体調がくずれやすい!と割り切って、できるだけ無理をせずゆったり過ごしたいものです。
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